九州・沖縄DMAT実働訓練 開催
平成30年11月10日 九州沖縄ブロック DMAT実動訓練が 鹿児島県で開催されました。
当院も大隅肝属地区の災害支援病院として参加しました。
毎年各県で実施、昨年は、佐賀県だったそうです。
災害想定は 11月10日 午前3時 鹿児島県の大隅地方に大雨洪水警報が発表 局地的に強雨(20mm~30mm) 同日 9時 種子島沖東方沖を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生 東串良町、志布志市で震度6強 鹿屋市、大崎町で震度6弱を観測
地震に連動して鹿児島県太平洋沿岸全域に大津波警報が発令 志布志湾岸に4メートル超える大津波が到達 また桜島の噴火警戒レベルが4に引き上げ 避難準備・高齢者等避難開始 が発令
大隅地方においては 甚大な被害が発生し人的・物的被害が拡大している模様であることからDMATの派遣要請を行う防災訓練でした
起こり得ることをすべて入れ込んだ内容となっております・・・
実際2ヶ月前よりこの訓練の打ち合わせが始まり、この日がやってきました。これまで院内訓練を2回実施 先月 対策本部立ち上げ訓練を実施してから約1ヶ月後のこの日は、当院にとっても早い段階で振りかえるいい機会となりました。
インフラ想定として 非常電源 電話不通 NET可能
のシナリオで訓練しました。
実際 2階本部設置エリアは電気を消し 非常灯のみで 行ってみました。
窓からの明かりで明るく見えますが実際は暗く これが夜であればほぼ真っ暗
懐中電灯どこにあるかなー。
EMIS入力 NETが使える環境なのでこれで拠点病院へ連絡が取れます。
誰でも入れられるように複数名で対応しました。
コントローラーの医師2名に入っていただき 本部設置から運営方法まで
アドバイスをいただきました。
クロノロもなんとか書いていきます。次々と情報が入ってくる内容を整理して
皆が共有できるように記載するのはなかなか難しい・・・
今回2回目 なのですがコントローラーの先生からは、よくかけてるとお言葉いただきました。
事務職員の方々今後共頑張りましょう!!
こちらは本部長(院長) 副院長 理事長です
院内から集まる情報に目を光らせてます!!
当院の状況 建物倒壊なし 入院患者被害なし 外来診療被害なし とのことで 被災者の受け入れを開始するという方針が決定
恒心会おぐら病院は 5年前の建築で耐震性能を備えてこのような状況に見据えております、
このような災害は起こってほしくないですが、有事の際には地域に貢献常日頃から準備を重ねております。
いよいよ被災者の受け入れが始まります。先月訓練したことがかなり活かせてるのではないでしょうか
一次トリアージは 看護師で実施 こちらで 院内2次エリア 緑エリアへの誘導を行います
緑エリアは、リハビリ室を利用します。
2次エリアは 医事課前を開放しています。
黄色エリアです 診察室待合所で展開しています。
赤エリアは救急室 処置室で患者さんを受け入れます
プロジェクターでEMISの入力画面を共有しています。肝属地区の近隣病院の状態も把握できます
いよいよ、当院職員での被災患者の受け入れがキャパオーバーということでDMATの支援を要請
DMAT到着 本部へ誘導 支援を受ける訓練はこれが初めてなのでどうなることやらヒヤヒヤです。。
当院へは2隊 大分 南海医療センター 福岡 小波瀬病院からのDMAT隊が派遣
当院クロノロから情報収集
DMAT隊本部立ち上げ
ブリーフィング
赤エリアへの支援要請を実施
訓練終了後 各エリアでミーティングを実施しました。
こちらは 連絡手段がNET メールしか無い状態でしたので 衛星電話の設置
訓練も終盤・・・テレビ会議です 各訓練参加病院がマルチ画面で繋がり各病院のリアルタイムな状況報告されていきます。
こちらは 薬剤科と医事課です。薬相談 会計などお答え致します。
訓練終了後 各部門の反省をしました。
訓練のための訓練ではなく 実働できる訓練を積み重ねてそのときにどうこの地域の中で、医療活動を継続していけるのかを各職員が考えることが重要で 作成したマニュアル アクションカードを常に更新してすることが必要と再認識しました。
今回は、初めて日頃から災害医療活動をされている方々と訓練することができ、実際の状況に合わせながら、その都度コメントを頂き大変参考になりました。
自院のみの訓練では、気づかなかった、見逃していた、スルーしていたことなどが浮き彫りになった気がします。
訓練が終了してとりあえずホッとしました・・・・やる事は山積みなのでしょうが・・・・
少しづつまた始めていきましょー 訓練ほんとにお疲れ様でした。!!
小波瀬病院DMATカーです ベッドが1台 中も医療機材がしっかり準備されてました。
無事終了しました 何よりです。
翌日 11月11日 (日) 肝属川河川敷( 東串良町 )
訓練内容
橋梁崩落 土砂埋没 多重事故衝突事故 津波倒壊家屋 座屈倒壊高層建物 瓦礫下 土砂埋没家屋から救出された傷病者に対する救護活動の緊急消防援助隊合同訓練を実施
こちらの見学に行ってきました。 会場は 見物に訪れた一般の方々でいっぱいでした。
まず驚いたのは九州各県から集まった 救急隊 消防隊 の車両の数々 日頃見たことのない
高規格車など また会場内には 実際の前記の訓練内容の家屋 車両 高層建物等を実際に
再現 そこから助け出した傷病者を地域医療搬送し またSCU(ステージング・ケア・ユニット)も設置してありました。
実際にヘリも飛んできました。
このように大規模な訓練だったとは・・・・・と自分の目で見て初めて災害対策訓練の大事さを痛感しました。日々過ごす中で考えることが大事というコントローラーの先生の言葉を振り返りながら会場を後にした 事務局員でした・・・・
コントローラーの 野田先生 綾塚先生ありがとうございました。又どこかでお会いできることを楽しみにしております。
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